向き癖は気にしすぎない

寝ている赤ちゃんをふと見ると

いつも同じ方向を向いているな〜

と感じたことはありませんか?

これは恐らく向き癖が影響していると思います。

向き癖が起こる原因は特定されていないようですが、様々な因子が関連していると言われています。

いつも同じ方向向いていて大丈夫かしら?

と心配になるかも知れません。

結果からお話しすると

向き癖に関してはあまり心配しすぎないで大丈夫!!

ということです。

その理由を自分の経験を踏まえながら説明していきます。

首が座る

産まれてから首が座るまでだいたい3ヶ月と言われています。

首が座るということは重力に対して耐えられるだけの筋肉がつくということです。

目安としては縦抱きをした際に首がだらんとならないかをみてもらえればわかります。

あとは、健診などで行う、仰向けの状態から両手を持って体を起こすように引き上げていきます。

その際に、首がしっかりとついてくれば首が座っているという判断になります。

首の座りが遅い場合は健診などでは言われると思いますが、早めに医療機関に受診をし、その後の経過を追うようにすると良いです。

首が座っていない赤ちゃんというのは自分の首を自由に動かすだけの筋肉がまだ十分ではないのです。

逆を言うと、首が座り、自由に首を動かすことができれば赤ちゃんは自分で色々な方向を向こうとします。

そうなれば自然と向き癖も解消されていきます。

興味・関心が広がる

新生児期を過ぎてくると周りの物にとても興味を抱くようになってきます。

赤ちゃんは産まれた頃、自分の体に対する認識がありません。

手や足があることに気づいていないのです。

ですから、自分の手足を認識した時は不思議そうな顔で手足を舐めたりしながら自分のボディイメージを確立させていくのです。

このように自分の体ですらわかっていない赤ちゃんが周りにあるものに興味を抱かないわけがないのです。

この段階になれば寝かせている環境に少し配慮をすればまだ治らない向き癖もすぐに解消されます。

今までよく向いていた方と反対に興味を惹きそうなおもちゃを置いたり、

赤ちゃんの横を通る時は向いている方と逆の方を通るようにする、

寝かせていたベッドやバウンサー、布団などの向き自体を変えてしまう、

などいろいろな方法があります。

こんなことでと思うかも知れませんが、自分で向きたい方を向くというのが一番大切です。

母親の認識

2ヶ月を過ぎてくると母親の認識をするようになります。

母親のことを目で追ったり、声の方を向こうとします。

これは赤ちゃんにとって大切な存在と認識している証拠です。

関わる時間が必然的に長くなる母親だから認識されると言っても良いかも知れません。

残念ながら父親はもう少し時間がかかります。。。

もちろん関わる時間にもよりますが。

仕事で子供が起きている時間になかなか会えないなんてことになると認識どころか

パパ見知りが始まってしまいます。

そうならないためにも赤ちゃんと関わる時間を大切にしましょう。

向き癖がある方向と逆の方向から声をかけてあげたり、生活動線を考えてあげると後は赤ちゃんが勝手に首を動かしてくれます。

タオルやクッションによる効果

今の時代ネットで向き癖・予防などと検索すればたくさんの情報を得ることができます。

その中には、タオルを使って姿勢を整える方法や、クッションを使用して首が一方向に向かないようにするなど様々です。

記事の冒頭でもお話ししたように向き癖はあまり心配し過ぎなくても自然に解消されることがほとんどです。

そのため、無理にタオルやドーナツ型の枕などを使用する必要はないと思います。

ただ単に横向けて背中にタオルを丸めて入れるだけでは姿勢を保持できません。

ドーナツ型の枕だとせっかく興味・関心が高まっている赤ちゃんの自由度を制限することになってしまいます。

もちろんこれらを使用することを否定しているわけではなく、あえて行う必要はないと私は感じているということです。

赤ちゃんは我々が想像しているより力が強いです。

正確には力が強くなる成長速度が速いと言って良いかも知れません。

タオル一つ入れるぐらいだといくらでも抜け出すことができます。

逆にタオルがあることで体は横向いているのに首だけ違う方向を向こうとするなんてことも考えられます。

そうなると首の筋肉に過度な負担をかけてしまいます。

そうならないためにもある程度自然にしておいてあげるのが良いと思います。

まとめ

向き癖に関してはいろいろな意見があると思います。

健常児でもおおよそ6割くらいに向き癖があると言われています。

それだけ高確率で起こるものなのに、具体的な対策などが明示されないのは自然と解消されるからです。

だから心配するのは親として当然ですが、“し過ぎない”ことが大切だと思います。

しかし、心配しなければいけないものもあることは事実です。

首の筋肉の異常でどうにもこうにも向いている方を変えられない場合などです。

これは癖ではなく筋肉の異常です。

健診やかかりつけの小児科に相談すると良いです。

基本的には今で述べてきたことをできているかを見てあげればそこまで心配することではないということです。

我が子も右ばかり向いていて心配しましたが、2ヶ月過ぎてくると勝手に上を向いたり、左を見たりと首の動きが増えてきました。

もちろん人の動きを目だけでなく首も使って追いかけたりするようになり、向き癖も気にならなくなってきました。

ただ、向き癖がなくなったからと言って頭の変形などがすぐに改善されるわけではないので、抱っこなどは積極的に行うことをお勧めします。

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