寝返り動作ができるようになるのは大体5.6ヶ月頃だと言われています。
子供の発達は基本的には自分の力で獲得することがほとんどです。
しかし、獲得が遅い場合などは手助けをしてあげると良い場合があります。
今回は寝返り動作に焦点を当てて練習方法を簡単にまとめたいと思います。
寝返り動作はどうやって行なっているの?
皆さんは自分自身が寝返りを行うときにどのように行なっているか考えたことはありますか?
普通の人はそんなこと考えたこともないと思います。
それが普通なのでご安心を!!!
我々理学療法士という職業はこのような寝返り動作をどのように行うかを指導することができる職業です。
寝返りができる人は寝返りの方法を考えることはしません。
考える必要がないからです。
できなくなって初めて寝返りの大変さを痛感する人が多いです。
しかし、赤ちゃんは少し事情が異なります。
どういうことかというと
赤ちゃんはそもそも寝返りを行ったことがないので、どうすれば良いのかが全くわからない状態です。
しかし、ご安心を!!!
赤ちゃんは大抵何も伝えることなく勝手に自分で試行錯誤しながら寝返りをします。
だから、親である我々が何かしなければいけないということはありません。
もし、赤ちゃんが寝返りしようとするのを助けたいと思うのであればいくつかの方法をお伝えします。
1.音がするおもちゃなどを近くで鳴らしてあげる
まず、最初に行うべきは赤ちゃんの興味を向けさせることです。
皆さん、寝返りする時はどのような時ですか?
私は体が痛くなったり、体勢がしんどくなったりすると寝返りします。
大人はこのような理由が多いのですが
基本的に体も柔らかい赤ちゃんは我々のように短い時間で体が痛くなるなどはありません。
だから、寝返りする理由がないのです。
理由がないのであれば理由を作るまでです!
おもちゃなどで赤ちゃんの興味をひいてあげてください。
好奇心旺盛な赤ちゃんですから必死になって音のなる方を向こうとします。
それだけでも寝返りのサポートになります。
2.うつ伏せの練習をする
寝返りすると当然うつ伏せになります。
うつ伏せに慣れていないと顔を下に向けたままになってしまうことがあります。
基本的に息苦しいなどがあれば自分で顔をあげたり、横向いたりしますが、親が見ているところで練習しておくのが安心ですね。
3.寝返りは足から
寝返りを行うときは体(脇腹辺り)を持ってゴロンさせようとしてもダメです。
練習になりません。
できれば膝を立ててそのまま横に倒してあげてください。
そうすると足と体が勝手に捻れます。
体が捻れるとその捻れを直そうとします。
そのまま足を持っていてあげると体を回転させて寝返りをしようとします。
体を捻って寝返りするという感覚を養うのに効果的です。
4.手を抜く練習
寝返りがあと少しというところで最後の難関がまさに“手”です。
寝返りの際に下になる手をうまく抜けないことが多いです。
完全に寝返りしきれていないとなかなか手を抜くことができないので、何度が手を抜くことを手伝ってあげると良いです。
そうすることで赤ちゃんも手のぬき方を学んでいきます。
上記の点に注意しながら家で練習してみてください!
まとめ
今回は寝返りについて述べましたが、発達に関して共通して言えることは
獲得が遅いからといって必ず発達障害があるというわけではありません。
赤ちゃんも人です。
その子の性格やペースがあります。
得なことも不得意なこともあります。
周りの子は...とあまり比較し過ぎないでください!
必ずその子にはその子の良さがあるのです。
親も赤ちゃんと一緒に成長することが大事です。
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